どっち?マンションと比較した戸建のメリット・デメリット
家をお探しの方の中には、「買うなら戸建とマンションのどっちが良いか」とお悩みの方も多いかと思います。
そこで今回は、マンションと比較した戸建のメリット・デメリットについて解説し、その上で買うならどちらがお得かを考えていきます。
戸建を買うメリット3つ | ポイントは自己所有
ここでは、戸建を購入するメリットを解説します。「土地と建物がどちらも自己の所有物である」という点がミソです。
騒音問題が気にならない
戸建を買うメリットの1つとして、騒音問題が気にならないという点があります。
マンションは集合住宅であるため、どうしても生活音を気にして生活をしなければならないという性質があります。特に、小さなお子さんがいらっしゃる方にとっては、騒音トラブルにならないかと不安に思うところだと思います。
その一方で、戸建の場合は相当大きな音を出さない限りは、近隣住民との間でトラブルになることはまずないので、その点は戸建を選ぶメリットであると言えます。
資産として活用しやすい
戸建を購入すると、土地と建物を同時に所有することになります。こうして手に入れた建物と土地は、資産として活用可能です。
例えば、戸建の賃貸は供給が少ないため需要が強く、自宅を賃貸物件として活用することで大きな利益をあげられる可能性があります。
また、土地については建物と比較して価値が下がりにくいため、自宅の解体後も駐車場として貸し出す等の活用方法が期待できます。
リフォームやリノベーションが自由自在
マンションの場合は区分所有となる場合が多いため、お部屋のリフォーム・リノベーションをする場合は管理組合などに許可を貰う必要があります。
マンションの管理・工事においては「全体の最適化」が重視されます。そのため、申請した工事の内容によっては否認される可能性もあります。
その点、戸建であれば基本的には自分の所有物となるため、任意の内容・タイミングでリフォーム工事やリノベーション工事を行うことが可能です。
戸建を買うデメリット2つ
維持・管理を自分の責任で行う必要がある
マンションの場合は管理組合に修繕積立金や管理費を支払っており、管理会社が定期的にマンションの修繕を行っています。そのため、マンションに住んでいれば自分で修繕を行う手間が不要です。
その一方、戸建は自分の責任でメンテナンスを行わなければならず、その都度時間や費用を要します。
任意のタイミングで修繕ができる
ただ、これは「任意のタイミングで修繕を行える」というメリットと表裏一体であるとも言えます。国土交通省が行った調査(*1)によると、平成30年時点でマンションの管理費の全国平均は月額15956 円、修繕積立金は月額12268 円となっています。
このように、マンションは現在の状態に関わらず、一定程度修繕や管理に係る費用を負担する必要があります。それに対して、戸建であれば費用の負担は実際に修繕をする際にのみ発生し、それも任意のタイミングで行えます。
戸建は建物の価値が下がりやすい
不動産業界では一般的に、戸建の建物としての価値は20年で0になると言われています。
日本における戸建の多くが木造住宅のため、経年劣化が激しいことがその理由として挙げられます。
その一方で、マンションの多くは鉄筋コンクリート製であるため、木造建築と比べると耐久性が高く、その分建物の価値も下がりにくくなります。
戸建は資産というのは間違いありませんが、建物自体の価値はすぐになくなってしまう点に注意が必要です。
*1 国土交通省「平成30年度 マンション総合調査」https://www.mlit.go.jp/common/001287412.pdfより引用