マンションとアパートの違いは? | ポイントは構造と階数
意外と知らないマンションとアパートの違い。当記事では、マンションとアパートそれぞれの定義、そして違いについて解説します。
マンションとアパートの明確な違いはない
マンションは比較的高層の建物でアパートは低層の建物、というように各々でイメージがあるかと思いますが、実際にはマンションとアパートという言葉が、建築基準法などの法令によって明確に定義されている訳ではありません。
ただ、実際にはいずれも何かしらの法則に則って使い分けがされています。
次に、マンションとアパートを区別する二つの基準を示します。
建物構造に着目したマンションとアパートの違い
一般的にマンションとアパートは、建物構造によって分類がされる傾向があります。
具体的には、集合住宅のうち鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄骨造および重量鉄骨造など頑丈な作りをしているものマンション、木造・軽量鉄骨のものがアパートという分類になります。
鉄筋コンクリート住宅と木造住宅の違い
少し脱線しますが、鉄筋コンクリート住宅と木造住宅にはどのような違いがあるのでしょうか?
工事費用
費用面で考えると、基本的に木造住宅は鉄筋コンクリート住宅よりも安くなります。
令和3年度「建築物着工統計」によると、居住専用住宅における建物構造別の1㎡あたりの単価相場は以下の通りです。
なお、坪単価は「床面積の合計÷工事額予定額」で求めるものとします。
構造 | 1㎡あたりの工事費予定額(㎡/万円) |
木造 | 17.3万円 |
---|---|
鉄骨造 | 25.7万円 |
鉄筋コンクリート | 26.4万円 |
鉄骨鉄筋コンクリート | 28.3万円 |
木造住宅については使用する木材の価格によって幅がありますが、基本的には木造住宅よりも鉄筋コンクリート住宅などの方が工事費は高くなります。
つまり、おおむね木造住宅よりも鉄筋コンクリート住宅の方が工事費が高い分、家賃も高く設定される傾向があります。
防音性能
鉄筋コンクリート住宅と木造住宅の違いでよく言われるのは防音性能です。
基本的には、鉄筋コンクリート住宅は木造住宅と比較して防音性能が高い傾向があります。
アパートと比べてマンションは防音性能に優れている、と言われるのはこのような構造が関係しているというわけです。
階数に着目したマンションとアパートの違い
集合住宅のうち、2階建てのものをアパート、3階建て以上のものをマンションと呼ぶことも多いです。
マンションvsアパート〜どっちがおすすめ?〜
以上を踏まえて、マンションとアパートのどちらが良いか考えていきます。
マンションに住むメリット
防音・遮音性能に優れている
とりわけ鉄骨コンクリート造のマンションの場合、構造上遮音性・防音性が高いため、そういった煩わしさをなるべく抑えることが可能です。
耐震・耐火性能に優れている
マンションは鉄筋コンクリート造などで頑丈な構造になっているので、アパートと比較して耐震性能に優れています。また、コンクリートなどでできているため、耐火性能も高くなっています。
マンションに住むデメリット
家賃や管理費が高い
マンションは構造上アパートよりも工事費や維持費がどうしても多くかかってしまうため、家賃や管理費は高めに設定される傾向があります。
アパートに住むメリット
家賃・管理費が安い
アパートに住む最大のメリットは、マンションと比べて家賃や管理費が安いという点です。
特に都市部のマンションは賃料が高いので、生活のための出費を削れるという点でアパートは優れています。
アパートに住むデメリット
防音性能が低い
アパートの多くは木造住宅です。木造は防音性能が弱いため、どうしても音漏れしやすくなりがちです。
木造アパートに住む場合は、外や隣の部屋に音が漏れないようにするための対策が必要になります。
耐震・耐火構造に問題あり
アパートは基本的に木造住宅です。
木造住宅は燃えやすく、また鉄筋コンクリート造の建物と比較すると耐久性が低いため、耐震性能・耐火性能にはどうしても難があります。
まとめ | マンションとアパートの違いは構造と階数
以上をまとめると、一般的に集合住宅のうちマンションは「3階建て以上、鉄筋コンクリート造などの頑丈な構造」のもので、アパートは「2階建て、木造、軽量鉄骨造」のものという使い分けがされている、となります。
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